2012年4月に観た映画

4月3日(火) 『ドライヴ』
T0010927p.jpg

4月3日(火) 『わが母の記』
T0010556p.jpg

4月11日(水) 『裏切りのサーカス』
T0012278p.jpg

4月13日(金) 『ももへの手紙』
T0010512p.jpg

4月15日(日) 『名探偵コナン 11人目のストライカー』
T0011857p.jpg

4月16日(月) 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス』
T0011585p.jpg

今月は劇場で6本の作品を鑑賞しました。観たい作品は他にもたくさんあったのですが、お金がありませんでした。最近は『電波少年』のなすびよろしく試写会生活に挑戦してみようと考えています。ちなみに4月に観た6本のうち、3本は試写会です。どれも満足できる作品でした。特に『ドライヴ』は最高の映画体験となりました。まだ4月ですが、今年NO.1の作品になることは間違いありません。冒頭から観客の心をグッと掴んで離さない、まるでライアン・ゴズリング演じる主人公の運転する自動車の後部座席に座っているかのような緊張感を醸し出す演出、音楽の使い方、主人公のキャラクター設定、最低限の台詞と印象的なシーンの数々。今後『タクシードライバー』や『ファイト・クラブ』のようにカルト映画として語り継がれていく作品になると思います。


映画『マリリン 7日間の恋』

3月30日(金) ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞。
T0011928p.jpg
2012年で没後50年となる世界のセックス・シンボル、マリリン・モンローの秘めた恋をミシェル・ウィリアムズ主演で描いたドラマ。1956年、ローレンス・オリビエが監督・主演を務める映画「王子と踊子」の撮影のためロンドンを訪れたモンローは、初めて体験する海外での撮影のプレッシャーと、夫との確執により仕事に集中することができずにいた。さらに演技方法でオリビエとも対立し孤立してしまったモンローは、ただひとり的確な助言をくれた第3助監督のコリン・クラークと親密になっていく。クラークの回想録をもとに映画化。ウィリアムズがモンロー役を演じ、共演にはエディ・レッドメイン、ケネス・ブラナー、ジュディ・デンチ、エマ・ワトソン、ドミニク・クーパーら豪華英国俳優が集う。(以上、映画.comより)
341417_004.jpg
マリリン・モンローの代表作『お熱いのがお好き』を観た時、私はしばらくマリリンのことが頭から離れなくなりました。大人の女性としての魅力はもちろん、時折見せる無邪気な笑顔がもうたまらなかったのです。彼女と同時代を生きたオードリー・ヘップバーンなどと最も違うのは、その「親しみやすさ」ではないでしょうか。マリリン・モンローは、スクリーンの向こう側の存在ではあるけれど、どこか「近所の綺麗なお姉さん」を見ているような気持ちにさせてくれます。『マリリン 7日間の恋』でマリリン・モンローを演じたミシェル・ウィリアムズは、外見こそ全く似ていないものの、マリリンの魅力を見事に再現していたと思います。主人公の青年は、エマ・ワトソン演じる衣装係と関係を深める一方、マリリンに恋をすることになります。『ハリーポッター』シリーズ以外の作品ではじめてハーマイオニーことエマ・ワトソンを見ました。好みの問題もあるかもしれませんが、エマ・ワトソンの方がミシェル・ウィリアムズよりも美人だと私は思います。ところが、この作品では、ミシェル・ウィリアムズもといマリリン・モンローの方が圧倒的に魅力的な女性として主人公はもちろん、観客の目にも映るのです。やはりアカデミー賞主演女優賞にもノミネートされたミシェル・ウィリアムズの演技によるものでしょう。映画の前半は「伝記映画」調の作りというか、『王子と踊子』の撮影現場におけるエピソードを描いたものになっています。私は個人的に前半はとても楽しめました。「演技」というものの考え方について、マリリン・モンローとローレンス・オリヴィエが対立するくだりなどは特に興味深いと感じました。主人公とマリリンのラブストーリーに関しては、どこかで観たことがあるような場面ばかりで少し退屈ではありました。ただし「昔ながらの恋愛映画」という見方もできるので、面白くないということはありません。その非現実的な展開から「映画オタクの妄想」とも思えるこの作品。どこまで実話に基づいているのか気になるところです。



マリリン 7日間の恋(ミシェル・ウィリアムズ主演) [DVD]

映画『おかえり、はやぶさ』

2012年3月29日(木) ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞。
T0010682p.jpg
世界で初めて地球から3億キロ離れた小惑星イトカワの微粒子を採取して地球へ帰還した無人小惑星探査機はやぶさと、そのプロジェクトに携わった人々のドラマを全編3Dで映画化。2003年5月9日に打ち上げられたはやぶさは、燃料漏れや通信途絶、4基のメインエンジンの停止などさまざまなトラブルに見舞われながらもイトカワに到達。4年間35億キロの予定だった航行は7年60億キロに及び、10年6月13日、奇跡的に地球へと帰還してきた。18年間に及んだプロジェクトを、計画に携わった人々の親子の絆や再生を交えながら描く。監督は「ゲゲゲの鬼太郎」「鴨川ホルモー」の本木克英。JAXAエンジニア助手を演じる藤原竜也ほか、杏、前田旺志郎(まえだまえだ)、三浦友和らが出演。(以上、映画.comより)
340607_001.jpg
首都圏の金券ショップでは、公開前から前売り券が叩き売りされていた作品です。私は500円で手に入れました。その後、400円で売られている店も見つけました。私は今回やむなく2D版を観たのですが、この前売り券で3D版も観ることもできるそうです。3D映画は普通2000円以上の料金がかかります。そうした価格の高さから「わざわざ3D版を観る必要はない」と考えている人も多いはずです。この映画は、通常の五分の一以下の価格で3D映像を楽しむことができるという優れ物であると言えます。
先日鑑賞した「はやぶさ 遥かなる帰還」(東映版)と比べてながら観てみました。例えば同じ人物をモデルとしたキャラクターが演じる役者や脚本の違いで全く違う人物のように描かれています。「はやぶさ 遥かなる帰還」では、渡辺謙が演じていたプロジェクトリーダーを大杉漣が演じています。後者は、しがない町工場の工場長のようにしか見えませんでしたが、人間味のあるキャラクターとして描かれていたところに好感が持てました。「おかえり、はやぶさ」は「はやぶさ」そのものについての描写はかなり薄いと感じたのですが、地球再突入時の「ビーコン」について触れていたり、惑星探査機「のぞみ」の失敗を脚本に上手く盛り込んでいたりと褒めるべき所もいくつかあったと思います。しかしながら、「ゴミ」とまで言われた失敗というほどではありませんが、やっぱり面白くありませんでした。そもそも「はやぶさ」そのものについては、東映版での予備知識が無ければ理解できなかったと思います。また低年齢層を対象に作られているにしても、子どもを舐めすぎです。例えば登場人物のほとんどがステレオタイプの人間として描かれています。「工学系=現実主義者」「理学系=ロマンチスト」といった描写がありましたが、本当に極端すぎると思います。特に三浦友和に関しては、描き方が極端であると同時に、キャラクターの心情の変化がよく分からないため、ただの「ツンデレ親父」になっていました。ココリコ田中演じるJAXA職員とその家族のエピソードは「はやぶさ 遥かなる帰還」における夏川結衣と山崎努のエピソード同様、日本映画のダメなところを象徴していると思います。また「独立宇宙行政法人宇宙開発機構」「文部科学省」など、舞台となる施設の看板をいちいちドーンと出すところも、日本の映像作品のダメなところだと思います。特に「おかえり、はやぶさ」は、日時などは字幕で説明していたのですから、場所についての説明も同じようにすれば良かったのではないでしょうか。「アメリカ 〇〇州」という風に字幕が出てきた場面も一応ありましたからね。舞台が鹿児島になる時は「桜島」を遠くから撮影したカットがドーンと出ただけで場所の説明は一切なし。子どもたちも観ていることを考えるとずいぶん不親切な作りです。しかも「桜島」のカットが異様に長かった気がします。重箱の隅をつつくようなことばかり言ってきましたが、最後の場面でタイトルが出てきた時は、思わず胸が熱くなってしまいました。「じゃあ今度は3D版を観よう!」などとは到底思えないですけどね。



おかえり、はやぶさ オリジナルサウンドトラックおかえり、はやぶさ オリジナルサウンドトラック
(2012/02/29)
サントラ

商品詳細を見る

『素晴らしき哉、人生!』

3月24日(日) TOHOシネマズ みゆき座にて鑑賞。
its_a_wonderful_life.jpg
名匠フランク・キャプラ監督がジェームズ・スチュワート主演で贈る、アメリカの良心を描いたメルヘンチックなヒューマンドラマの傑作。子どもの頃からずっとツキに見放されてきた主人公ジョージは、それでも希望を捨てず、家族や町の人々に囲まれながら幸せな日々を送っていた。ところがクリスマスの日、彼は人生最大のピンチに追い込まれる。絶望した彼はついに自殺を図ろうとするが、そこに見習い天使と名乗る男が現れる。(以上、映画.comより)
225.jpg
「あなたの最も好きな映画は何ですか?」と聞かれた時、何と答えればいいのか、私は深く考え込んでしまいます。数ある映画作品の中から一本を選ぶことは、私にとって、非常に困難なことだからです。しかしながら、何とか三本まで絞ることができました。
「素晴らしき哉、人生!」「アパートの鍵貸します」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の三本です。
というわけで、「素晴らしき哉、人生!」は、私にとって、最も好きな映画の一本でもあるのです。映画館で観たのは今回が初めてなのですが、自宅のDVDで観た時よりも集中できました。そのおかげで、今までは冗長に感じていた前半部分も全く気になりませんでした。また久しぶりに観たので、忘れていた場面もいくつかあり、新鮮な気持ちで鑑賞することができました。そして、周りの観客の反応も面白かったです。例えば、終盤「メリー・クリスマス!」と叫びながら、ジョージが街中を走り抜けていく場面。私がハンカチを濡らす一方、隣に座っていた女性は大笑いしていました。さらには、以前観た時よりも、幾分年を重ねたせいなのか、深く考えさせられる場面も非常に多かったです。最後になりますが、この作品の最も凄いところは、鑑賞後、主人公のジョージと同じように、観客も「自分がいかに素晴らしい人生を送ってきたのか」ということを理解できてしまうところ。この作品を観た後、最も好きな映画の一本をスクリーンで観ることができた喜び、映画そのものの素晴らしさ、そして、自分が送ってきた人生の素晴らしさ、本当に様々なことを実感することができました。そうした気持ちを抑えきれずに、私は思わず、有楽町の街をジョージのように全力疾走してしまいました。お酒が入っていたら、間違いなく「メリー・クリスマス!」と叫んでいたところでした。



素晴らしき哉、人生! [DVD]素晴らしき哉、人生! [DVD]
(2011/02/15)
ジェームズ・スチュアート、ドナ・リード 他

商品詳細を見る

『ストライクウィッチーズ 劇場版』

3月23日(金) MOVIXさいたまにて鑑賞。
T0012097p.jpg
2008年、10年に計2シーズンがTV放送されたほか、小説、コミック、OVAなどメディアミックス展開している人気アニメーションの劇場版。魔法力を持つ「ウィッチ」と呼ばれる10代の少女たちが、異形の侵略者から人々を守るため戦う姿を描く。第501統合戦闘航空団・通称「ストライクウィッチーズ」はその役目を終えて解散し、メンバーのウィッチたちは各地へ散っていた。その中のひとり、宮藤芳佳は、先の戦いで魔法力を失っていたが、人々を救うため医師の道を目指して勉学に励んでいた。欧州留学が決まり、最先端の医学が学べると喜んだ芳佳だったが、欧州では不穏な動きが広がりはじめていた。(以上、映画.comより)
340874_004.jpg
上映前に流れた『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's』の予告編の時点で、私のテンションは、もはや最高潮になっていました。そういえば『ストライクウィッチーズ』と『魔法少女リリカルなのは』は、はじめて観た時期がほとんど同じでした。どちらの作品も当初「これは流石にありえない」と感じていたのですが、実際に観てみると、完全にハマってしまった私。「外見のイメージだけで、食わず嫌いをするのはいけないことだ」と、他の映像作品についても考えを改めるきっかけになった作品でもあります。どちらも「燃え」と「萌え」を融合させた作品で、「お約束」的な熱い展開とキャラクターの可愛らしい姿を楽しむものだと私は考えています。『ストライクウィッチーズ』は、登場するキャラクターが、第二次世界大戦のエースパイロットがモデルになっており、軍事考証・世界観設定も他の作品に比べると大変しっかりした作りになっています。また“パンツじゃないから恥ずかしくないもん”というキャッチフレーズの通り、登場人物たちが、限りなく「パンツ」に近い「ズボン」を履いていることも大きな特徴であると言えます。
さて、それでは、今回の劇場版についてです。2010年に放送された「ストライクウィッチーズ2」のその後を描いた作品ということですが、劇中で繰り広げられることは、テレビシリーズとほとんど変わりません。もちろん、このシリーズの見せ場の一つでもある戦闘シーンは、映画館の大画面と音響を最大限に活かしたものになっていました。銃声、飛行音、爆発音などといった効果音はテレビとは比べ物にならないほどの迫力です。ところが、登場人物達の声までもが、大音響で響き渡るのです。場面によっては、甲高い叫び声が耳にキンキン響いて、辛い思いをすることもありました。またスクリーンを縦横無尽に飛び回る少女達、そして、テレビシリーズ以上に、少女達の下半身を舐め回すようなカメラアングルも秀逸でした。何よりもテレビシリーズのファンが何を求めているのか、この作品のどこに魅力を感じていたのか、といったことを作り手がよく理解した上で作られていると思います。これはテレビシリーズの劇場版を作る上では、最も大切なことです。エンディングで流れる主題歌も一番では「なかなかいい曲かもしれない」と普通に聴いていたら、二番では……といったところも「観客のことをよく理解していらっしゃる」と感心させられてしまいました。100分弱の上映時間もちょうど良かったと思います。基本的に戦闘シーンと日常シーンの繰り返しなので、これ以上続くと冗長になってしまっていたでしょう。欲を言えば、もう少し日常シーンを観たかったところなのですが、それは今後の展開に期待したいと思います。



ストライクウィッチーズ2 Blu-ray BOXストライクウィッチーズ2 Blu-ray BOX
(2012/03/23)
福圓美里、世戸さおり 他

商品詳細を見る






| NEXT≫